佐佐木信綱 · 日本語
全文
原文 (日本語)
いゆきめぐるあしびがもとの道明るし春日野にある此の夕なり
我が行くは憶良の家にあらじかとふと思ひけり春日の月夜
朝窓のそとに来遊ぶ鹿を見る奈良にやどりし喜びの一つ
大木あふちむらさき淡きいろしづかに朝の庭苑の一角を占む
靄ごもる布留の川添とめゆかば昔少女にけだし逢はむかも
秋雨に飛鳥を行けば遠つ世のおもひするかな萩の花ちる
巍々たる宝刹のもとおほけなくわが歌碑ここに建たむと思へや
瑞々し菩提樹の蔭にわが歌の石ぶみは建てりよき処得て
●図書カード
佐佐木信綱
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