長塚節 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
落葉松の溪に鵙鳴く淺山ゆ見し乘鞍は天に遙かなりき 鵙の聲透りて響く秋の空にとがりて白き乘鞍を見し 我が攀ぢし草の低山木を絶えて乘鞍岳をつばらかにせり おほにして過ぎば過ぐべき遠山の乘鞍岳をかしこみ我が見し 乘鞍と耳に聲響きかへり見て何ぞもいたく胸さわぎせし おもはぬに天に我が見し乘鞍は然かと人いはゞあらぬ山も猶 くしびなる山は乘鞍かしこきろ山の姿は目にかにかくに 乘鞍をまことにいへば只白く山の間に見し峰をそを我れは うるはしみ見し乘鞍は遠くして一目といへどながく矜らむ 乘鞍はさやけく白し濁りたるなべてが空に只一つのみ おろそかに仰げば低き蒼空を遙にせんと乘鞍は立てり 乘鞍は一目我が見て一つのみ目にある姿我が目に我れ見つ まなかひに俤消たずたふときもの山に乘鞍人にはたありや 乘鞍は一目見しかばおごそかに年を深めてます/\思ほゆ
長塚節
翻訳状況
待機中ログイン後に翻訳をリクエストできます。
よくある質問
Yes — completely free. This book is in the public domain, so Pagera offers the full text without payment or account requirement. Pagera is funded by advertising.
無料でご利用いただけます
会員登録なしですぐに読み始められます。さらに多くの書籍と機能は無料会員登録後にご利用いただけます。