長塚節 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
白菜や間引き/\て暮るゝ秋 七年の約を果すや暮の秋 散りぬべき卿の秋の毛虫かな 花煙草葉を掻く人のあからさま 藁灰に莚掛けたり秋の雨 豆引いて莠はのこる秋の風 わかさぎの霞が浦や秋の風 佐渡について母への状や秋の風 蓼の穗に四五日降つて秋の水 此村に高音の目白捉へけり 鳴きもせで百舌鳥の尾動く梢かな 柿くふや安達が原の百姓家 柿赤き梢を蛇のわたりけり 芝栗や落ちたるを拾ひ枝を折る 錐栗やこゝに二つを珍らしむ 芭蕉ある寺に一樹の柚子黄なり 一うねは桐の木蔭の黄菊かな わせ刈つて鷸の伏す田となりにけり 狼把草の花さく頃や稻日和 掛稻の下や茶の木の花白し 飛彈人の木を流す谷の紅葉かな 蟲ばみし櫻なりしが紅葉かな 松間や朗かにして櫨紅葉 胡麻干すや實勝になり木芙蓉 茸狩や櫨の紅葉に來鳴く鳥 足もとに光る茸や夜山越え 木瓜の子や葉は皆落ちて秋の霜 稻を扱く藁の亂や赤蜻蛉
長塚節
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