羽仁もと子 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
第一には容易に腹を立てないこと、第二には他人をうらやまないこと、第三には時とものとをむだにしないように働くこと。この三ヵ条を忘れなければ、誰でもかならず福々しい身の上になることができます。 人は一生食べるだけのものを持って生まれているのだともいい、ものを粗末にする人は、年とってから乏しい目をするともいいます。そんなことはあるまいと思う人もあるようですが、よく考えてみると、ほんとにそうだということがわかります。考えてみてくださいませ。私たちは正直に働いていると、だれにでもよく思われて重宝がられるので、食うに困るというようなことはありません。しかしまた人ひとりの働きにはかぎりがあります。どんな人でもそうそう贅沢ばかりして一生を過ごされるものではありません。人間というものは多くもなく少なくもなく、ちょうど一生食べるだけのものをさずかって生まれているのでしょう。その中から粗末にものを捨てたりすると先になって食べるものもなくなるわけです。道具を粗末に扱って早くこわすのも、やはりさずかりものを粗末にして捨てるのです。ひとのものを粗末にしたからといって自分のものが減るはずはないと思うのはまちがいです
羽仁もと子
翻訳状況
待機中ログイン後に翻訳をリクエストできます。
よくある質問
Yes — completely free. This book is in the public domain, so Pagera offers the full text without payment or account requirement. Pagera is funded by advertising.
無料でご利用いただけます
会員登録なしですぐに読み始められます。さらに多くの書籍と機能は無料会員登録後にご利用いただけます。