ビョルンソンビョルンステェルネ
ビョルンソンビョルンステェルネ · 日本語
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ビョルンソンビョルンステェルネ · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
ビョルンステェルネ・ビョルンソン Bjrnstjerne Bjrnson (1832-1910)。イプセンと並び稱せられるノールウェイの文豪。牧師の子と生れ、詩に、劇に、ジャーナリズムに又演説に、その一生は實にあらゆる方面に於ける活動の連續であつた。けれども、彼は一面ラヂカリストなると共に、他面、守舊的であつた。文學に於て又思想に於て、彼は牧歌的、道義的で、何處かに説教を藏してゐる。 『鷲の巣』はその短かさに反比例して、よく彼の文學者としての全貌をあらはしてゐる。 高い懸崖に圍まれて、淋しく横はる小村はエンドレゴォルと稱ばれた。村が立つてゐる地面は平らで、肥沃であつた。その中を一筋の廣い川が山から流れ落ちて、貫き通つてゐた。此の川は村から遠くない、向ふの方に見えてゐる湖に注いでゐるのだつた。 昔此の湖に一隻のボートに乘つて一人の者がやつて來た。其者こそは此の谷間に開墾を始めた最初の人間であつた。その名はエンドレであつた。現在の村の住民はその子孫である。 二三の者は言つた――エンドレは人殺しをして此處へ逃げ込んだのだ。それだから村民の顏が陰慘に見えるのだと。他の者は反對して言ひ張つた――
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