ブラウニングロバート · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
ウェーゼル河の 南の岸の、 静かで気らくな ハメリン町に、 いつの頃やら ねずみがふえて、 そこでもチュウチュ ここでもチュウチュ、 ねずみのお宿は こちらでござる。 猫にゃかみつく 赤んぼはかじる、 犬とけんかも するあばれかた。 帽子にゃ巣をくう 着物はやぶる、 奥さん方の おしゃべりさえも、 きいきいごえで けされる始末。 町の人たち あきれてしまい、 よるとさわると ねずみのうわさ、 あげくの果が ためいきばかり。 これではならぬと 皆おしかける。 町の役場は たいしたさわぎ。 『もし市長さん 議員のおかた、 うすのろ頭を どうしぼっても、 ねずみたいじの 工夫はないか。 それが出来なきゃ こうまんらしい、 公服ぬがせて おいだすばかり。』 こりゃたまらぬと ぱちくり眼、 市長さん議員さん みな青いかお。 なんとかうまい 智慧ふんべつを、 しぼり出さねば こりゃなるまいと、 さっそくひらく 大協議会。 つくえのまわりに しかつめらしく、 眉をひそめて ならんでみたが、 どうにもこうにも そもはじめから、 ないない智慧が 出るはずはない、 ずんずんたつのは 時ばかり。 頭かきかき
ブラウニングロバート
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