堀辰雄 · 일본어
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원문 (일본어)
「文藝林泉」は室生さんの最近の隨筆集である。が、讀後、何かしらん一篇の長篇小説を讀んだやうな後味が殘る。「京洛日記」や「馬込林泉記」や「いつを昔の記」などの小品風なものばかりではなく、「文藝雜記」などのやうなものさへ、さながら小説を讀んでゐるやうな氣持を起させるのだ。そこに室生さんの隨筆の妙味がある。そして私は讀後しばらくしてから、自分がそんな雜記のやうなものにまで小説らしいものを感じさせられたのは、この本そのものの影響であることに氣づいたのだ。室生さんは芭蕉や一茶の發句のやうなものからすら、いつも小説らしいものを嗅ぎだされてゐる。そしてさういふものを大層好まれてゐる。逆に小説そのものにかへつて小説らしくないものを求められる位にまで、さういふものを好まれてゐる。私自身はこの頃どちらかといふと、小説はやはり小説らしいものが好いのぢやないかといふ考へに傾き出してゐるが、そんな私までがこの本を讀んでゐるうちにいつか室生さん流になり、この隨筆集から小説らしいものを感ぜさせられてゐる。それほどこの本に親しめたことは、私にとつては何よりも氣持がよいのだ。 「京洛日記」は、この冬京都にラヂオの放送に
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堀辰雄
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