三木露風 · 일본어
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원문 (일본어)
たぐひ稀なうつくしい光をはなつ今宵の月よ。八月十四日の盆の夜に、天心にあつてさやけく照り満ち、そゞろに秋の思に堪えざらしめる。その思、歓びに似て歓びでなく、哀しみに似て哀しみでなく、たゞ哀歓交々心胸を往来して、白月の秋風と共に我胸に入つて漂蕩ふこゝちがする。予は宵の程は、しばらく家に籠つて、机の上の書き物取り散らかしなどしてあつたが、感興至つて座を立ち、山荘の外に出て、小逕を辿つて、めあてもなくあるく。人影とて更になく、天地たゞ寂寥。目をあげて見れば、空もいつもよりは広く大きく果しなく、地も茫漠として、さながら異れる領土を逍遙ふこゝちがする。坂を下りて小橋を渡り、更に坂を上つて広き野に出で、車の轍のあと著るく見える較大きな路をたゞ一筋に海へと向ふ。路の尽きる彼方に琥珀の粉を吹き散らしたやうな海上の※波が月の光を反映して横はつてゐる。路の傍に丈高く延びた牧草、またそのほかの名も知れぬ、夜目にはそれとも分かぬ余多の草が、濡れいろに輝き、葉裏葉表をひるがへし、啾々たる秋風に吹かれてゐる。秋蛩の数も幾千万と知れず、こほろぎ、きり/″\す、いとゞのなく声もそれとは一つ一つ分かず、たゞ交々に入乱れ
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三木露風
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