小川未明 · 일본어
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원문 (일본어)
太い、黒い烟突が二本空に、突立ていた。その烟突は太くて赤錆が出ているばかりでなく、大分破れて孔が処々にあいている。ちょうど烟突は船の風取のようだ――私が曾て日清戦争や日露戦争に行って来た軍艦の砲弾に当って破れた風取や捕獲した敵艦の風取だというものを見たことがあるが、それとちょうど同じように破れている、その隙間から青空が洩れて見える。しかも二本の烟突は五六間位離れて相並んで石油鑵のブリキ板で葺いた平たい小屋の頭からにょきりと突出ていた。その小屋というのも大分壊れた粗屋で壁の代りに立て廻した亜鉛板などが倒れている場所もある。しかしこの辺は沖から吹き付る北風が烈しいと見えて、家が稍々南に傾いていた。また大きな黒い太い烟突に目が止るのだが、烟突を四方から針線で引張ってある。その針線も烟突が新しく出来始めの頃に張ったもので、糸のように痩せてこれすら中には一筋二筋切れ離れていた。で風の吹くたびに微かに揺れている。その小屋は十五六間もあるような低い長屋であった。 その小屋の周囲に大きな赤黒く汚れた桶が三ツ四ツ散ばって青田の中にある。この辺は一面に青田になっている。私は一見して石油井だということが分っ
小川未明
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