Vol. 2May 2026

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共同耕作

宮本百合子

共同耕作 宮本百合子 裏のくぬぎ林のあっちをゴーゴーと二番の上りが通った。 とめはいそいで自分のたべた飯茶碗を流しの小桶の中へつけると、野良着へ手拭をしっかりかぶって、土間から自転車をひき出した。 「もう行くか」 「ああ」 炉ぶちのむしろから、年はそうよってないのに腰のかがんだ親父の市次が立って来て、心配そうに云った。 「――めったと皆の衆の前さ、目え立つよ

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共産主義者の犯罪

チェスタートンギルバート・キース

三人の男がマンドビル学寮の柔らかい感じの正面にあるチュードル式の低いアーチの下から出てきて、いつ暮れるとも思えないような夏の夕方の日ざしをあびた。そしてその日ざしの中に、電光のようにはかない或る物を見た……命がけのショックと言つてもふさわしいものであつた。 この三人は、悲劇の大詰だとは夢にも思わないうちから、或る対照に気がついていた。彼ら自身は、妙に静かな点

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共産党とモラル 三・一五によせて

宮本百合子

三・一五というと、今日では日本の解放運動史の上に、知らない人のない記念日となった。四・一六とならべて今年もわれわれに記念される日であるけれども、大体こういう記念日の今日へのうけとり方というものはよく考えてみると、決して通り一ぺんのものではないと思う。三・一五の私たちへつたえる教訓は、一九二八年におこった大規模な共産党と共産主義者に対する弾圧は、これを機会に日

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共産党公判を傍聴して

宮本百合子

共産党公判を傍聴して 宮本百合子 三月十五日は三・一五の記念日だから共産党の公判を傍聴に行こうとお友達○○○さんに誘われました。わたしはこれまで新聞で公判のことをときどき読んでいましたが、どうもよく本当の様子が分りませんでした。正直に云うとこわいもの見たさのような気もあって○○○さんと一緒に東京地方裁判所へ出かけました。 分りにくい建物の細い横のようなところ

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共産党宣言

マルクスカール・ハインリッヒ

この日本譯は、最初、第三章を除いて、週刊『平民新聞』第五十三號(明治三十七年十一月十三日發行)に載せられたところ、忽ち秩序壞亂として起訴され、裁判の結果、關係者はそれぞれ罰金に處せられた。しかしその裁判の判決文には、『古の文書はいかにその記載事項が不穩の文字なりとするも、……單に歴史上の事實とし、または學術研究の資料として新聞雜誌に掲載するは、……社會の秩序

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共産食堂

クロポトキンピョートル・アレクセーヴィチ

「明日ある大都市をして、包囲またはそれに類する何等かの災禍に襲わしめよ。諸君は共産主義の思想がたちまちにして実現されんとするのを見るだろう。『パン』の問題、すなわちすべての人に食物を供給する問題が、その都市の緊急問題となって、ある個人の勤労に対する報酬などという問題は影をひそめてしまうだろう。各人の必要は、食料品の共同貯蓄に対して、各人の分け前を要求する権利

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共軛回転弾 ――金博士シリーズ・11――

海野十三

1 チャーチルが、その特使の出発に際して念を押していった。 「ええかね。なるたけ凄いやつを買取るんじゃ。世界一のやつでなけりゃいかんぞ」 そしてそっぽを向いて(これからは、何でも世界一主義で行って一釜起すんだ)と呟いた。 ルーズベルトが、その特使の出発に際して竹法螺声で命をふくめた。 「あの手におえないダブル・ヴイの三号に、博士を附けて買ってしまえ。第一手段

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兵営と文学

岸田国士

兵営と文学 岸田國士 こゝで所謂「戦争文学」の話をしようとするのではない。また、軍事教育と文学との関係を論じようとするのでもない。まして、軍人なるものが、如何に文学と関係の深い職業であるかを説かうとするのでもない。たゞ、次のやうな挿話を一括して、之に標題をつけるとすれば、まあ、かういふことにでもするより外ないと思ふのである。 僕は幼年学校にはひつて仏蘭西語を

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兵士の綱

今野大力

「引け!」 イチニ、イチニ、イチニ 雨が降る 秋に降る冷たい雨、落葉を叩く 頬を打つ流してはならぬ涙の様 イチニ、イチニ、イチニ 中途でぐうんと引かかる、よろ、よろ、よろ、重たいゆるがぬ万億の重量 「止まれ!」 班長、ちっとあおそすぎないか 六人の肩に絨衣を通して 肩に割り込む兵士の綱 グレンの代りに使われる 架橋工事の兵士達 雨の中、川をこいで綱を引く 「

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兵隊さん

槙本楠郎

おいらの兄さん兵隊さん しつかりおしよ、氣をおつけ ――右向け、右ツ 前エ進めツ! 金持アうしろで手を叩く (あぶない/\、××の的) おいらの兄さん、兵隊さん しつかりおしよ、氣をおつけ ――左向け、左ツ 前エ進めツ! 金持アうしろで手を叩く (あぶない/\、××の的) おいらの兄さん、兵隊さん しつかりおしよ、氣をおつけ ――廻れエ、右ツ 前エ進めツ!

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兵隊の宿

上司小剣

坂の上の、大きな松の樹のある村總代の家で、あるきを呼ぶ太鼓の音が、ドーン、ドーン、ドン/\/\/\/\と響いてゐたのは、ツイ先刻のことであつたが、あるきの猪之介は、今のツそりと店へ入つて來て、薄暗い臺所の方を覗き込みながら、ヒヨロ高い身體を棒杭のやうに土間の眞ん中に突ツ立てゝゐる。 店には誰れもゐないで、大きな眞鍮の火鉢が、人々の手摺れで磨きあげられたやうに

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兵馬倥偬の人

塚原渋柿園

私は舊幕府の家來で、十七の時に京都二條の城(今の離宮)の定番といふものになつて行つた。江戸を立つたのが、元治元年の九月で、例の蛤御門の戰のあつてから二個月後の事である。一體私は親子の縁が薄かつたと見えて、その十七の時に兩親に別れてからは、片親と一緒に居る時はあつたが、兩親と一緒に居ることは殆んどなかつた。誠に私が非常な窮迫の折に死んだ母親の事などを考へると、

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其中日記 01 (一)

種田山頭火

九月廿一日 庵居第一日(昨日から今日へかけて)。 朝夕、山村の閑静満喫。 虫、虫、月、月、柿、柿、曼珠沙華、々々々々。 ・移つてきてお彼岸花の花ざかり □ ・蠅も移つてきてゐる 近隣の井本老人来庵、四方山話一時間あまり、ついで神保夫妻来庵、子供を連れて(此家此地の持主)。 ――矢足の矢は八が真 大タブ樹 大垂松 松月庵跡―― 樹明兄も来庵、藁灰をこしらへて下

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其中日記 02 (二)

種田山頭火

其中日記は山頭火が山頭火によびかける言葉である。 日記は自画像である、描かれた日記が自画像で、書かれた自画像が日記である。 日記は人間的記録として、最初の文字から最後の文字まで、肉のペンに血のインキをふくませて認められなければならない、そしてその人の生活様式を通じて、その人の生活感情がそのまゝまざ/\と写し出されるならば、そこには芸術的価値が十分にある。 現

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其中日記 03 (三)

種田山頭火

かうして          山頭火 ここにわたしのかげ 昭和八年三月二十日ヨリ 同年七月十日マデ 三月二十日 初雷。 また雨だ、うそ寒い、何だか陰惨である、しかし庵は物資豊富だ。 春来、客来、物資来だ。 けふもよい手紙は来なかつた。 風がふいて煤がふる、さみしくないことはない。 ちしやにこやしをやる。 樹明君の事が何となく気にかゝる。 野韮、これは一年食べつ

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其中日記 04 (四)

種田山頭火

其中一人として炎天     山頭火 七月十一日 天気明朗、心気も明朗である。 釣瓶縄をすげかへる、私自身が綯うた棕梠縄である、これで当分楽だ、それにしても水は尊い、井戸や清水に注連を張る人々の心を知れ。 百合を活ける、さんらんとしてかゞやいてゐる、野の百合のよそほひを見よ。 椹野川にそうて散歩した、月見草の花ざかりである、途上数句拾うた。 昼食のおかずは焼茄

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其中日記 05 (五)

種田山頭火

┌─────────────────────────┐ │おかげさまで、五十代四度目の、          │ │其中庵二度目の春をむかへること          │ │ができました。              山頭火拝│ │  天地人様                   │ └─────────────────────────┘ 二月四日 明けてうらゝか

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其中日記 06 (六)

種田山頭火

旅日記 □東行記(友と遊ぶ) □水を味ふ(道中記) □病床雑記(飯田入院) □帰庵独臥(雑感) 三月廿一日 (東行記) 春季皇霊祭、お彼岸の中日、風ふく日。 樹明君から酒を寄越す、T子さんが下物を持つてくる、やがて樹明君もやつてくる。…… 出立の因縁が熟し時節が到来した、私は出立しなければならない、いや、出立せずにはゐられなくなつたのだ。 酔歩まんさんとして

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其中日記 07 (七)

種田山頭火

花開時蝶来 蝶来時花開 七月廿六日 曇、雨、蒸暑かつた、山口行。 △心臓いよ/\弱り、酒がます/\飲める、――飲みたい、まことに困つたことである。 朝、学校の給仕さんがやつてきて、山口へ出張の樹明君からの電話を伝へる、――今日正午、師範学校の正門前で待つてゐる、是非おいでなさい、――そこでさつそく出かける、上郷駅まで歩いて、九時半の汽車で湯田へ。 千人風呂に

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其中日記 10 (十)

種田山頭火

自戒三則 一、物を粗末にしないこと 一、腹を立てないこと 一、愚痴をいはないこと 誓願三章 一、無理をしないこと 一、後悔しないこと 一、自己に佞らないこと 欣求三条 一、勉強すること 一、観照すること 一、句作すること 一月一日 晴――曇。 明けましておめでたう。 九時帰庵、独酌。 賀状とり/″\。 午後、樹明居へ、御馳走になる、来客数人、なか/\賑やかで

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其中日記 11 (十一)

種田山頭火

自省自戒 節度ある生活、省みて疚しくない生活、悔のない生活。 孤独に落ちつけ。―― 物事を考へるはよろしい、考へなければならない、しかしクヨクヨするなかれ。 貧乏に敗けるな。―― 物を粗末にしないことは尊い、しかも、ケチケチすることはみじめである、卑しくなるな。 酒を味へ。―― うまいと思ふかぎりは飲め、酔ひたいと思うて飲むのは嘘である。 水の流れるやうに、

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其中日記 12 (十二)

種田山頭火

知足安分。 他ノ短ヲ語ル勿レ。 己ノ長ヲ説ク勿レ。 応無所住而生其心。 独慎、俯仰天地に愧ぢず。 色即是空、空即是色。 誠ハ天ノ道ナリ、コレヲ誠ニスルハ人ノ道ナリ。 一月一日 晴――曇、時雨。 午前中は晴れてあたゝかだつたが、午後は曇つて、時雨が枯草に冷たい音を立てたりした。 ――別事なし、つゝましくおだやかな元日であつた(それが私にはふさはしい)。 賀状い

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其中日記 13 (十三)

種田山頭火

五月一日 晴――曇――雨。 早起、一風呂あびて一杯ひつかける、極楽々々! 七時のバスで帰庵。 留守中に敬君や樹明君や誰かゞ来庵したらしい、すまなかつた、残念なことをした。 何となく憂欝。―― W屋主人来庵。 風が出て来た、風はほんたうにさびしい、やりきれない。 午後、樹明君を訪ね、いつしよに街へ出かけて飲む、敬君にも出くわし、三人で飲む、酔ふ、どろ/\になつ

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