Vol. 2May 2026

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最もよく系統づけられた戯曲叢書

岸田国士

最もよく系統づけられた戯曲叢書 岸田國士 文芸作品の価値を功利的な立場から論じることは私の趣味に合はない。従つて、例へば、近代劇を読んで如何に利徳があるかは、真に文学を愛するもののみに理解さるべき事がらであると思ふが、今ここで、私の信頼する長谷川巳之吉君の手によつて、「近代劇全集」が刊行されるについて、私は、先づ、次の事を言はうと思ふ。 一、文学を愛する人々

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(最も純粋に意地悪い奴)

中原中也

最も純粋に意地悪い奴。 私は悲劇をみて泣いたことはない 悲劇に遭遇したことのある自分を発見したゞけであつた。 やつぱり形式に於ても経験世界を肯定しなきや 万人の芸術品とは言へないのでせうか? 内容価値と技巧価値は対立してはゐませんよ。 問題となるのは技巧だけです。 内容は技巧以前のものです。 技巧を考慮する男は吃度価値ある内容を持つてゐます。 天才以外の仕事

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〔最も親しき友らにさへこれを秘して〕

宮沢賢治

最も親しき友らにさへこれを秘して ふたゝびひとりわがあへぎ悩めるに 不純の想を包みて病を問ふと名をかりて あるべきならぬなが夢の (まことにあらぬ夢なれや われに属する財はなく わが身は病と戦ひつ 辛く業をばなしけるを) あらゆる詐術の成らざりしより 我を呪ひて殺さんとするか 然らば記せよ 女と思ひて今日までは許しても来つれ 今や生くるも死するも なんぢが曲

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最近悦ばれているものから

宮本百合子

最近悦ばれているものから 宮本百合子 私は、最近米国の所謂文壇が、どんな作品を歓迎し称讚しているかは知らない。が、ほんの一寸でも触れて見た知識階級、又は文芸愛好者とも云うべき人々の間で、悦ばれていた二三の作家を思い出して見よう。 そう思って自分の読み度いと思う本のリストを繰って見ると、其の大半は欧州の作家である。“The Four Horseman of A

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最近の感想

種田山頭火

最近の感想 種田山頭火 現時の俳壇に対して望ましい事は多々あるが、最も望ましい事の一つは理解ある俳論の出現である。かつて島村抱月氏は情理をつくした批評ということを説かれた。それとおなじ意味に於て、私は『情理をつくした俳論』を要望する。 合しても離れても、また讃するにしても貶するにしても、すべてが理解の上に立っていなければならない。個々の心は或は傾向を異にし道

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最近の戯曲について

岸田国士

最近の戯曲について 岸田國士 今年のことだけを取りたてゝいふ興味はもはやない。それと同時に、戯曲家総評のやうなものをやつても別に意味があらうとは思へぬ。私はたゞ、この機会に、最近の劇壇と、劇文学界との間に、どういふ関係が生じつゝあるか、その関係が、両者の将来を如何に決定するかといふ問題について語つてみよう。 こゝ数年の間、所謂「新劇」を含めた日本の劇壇は、全

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最近日本の科学論 ――緒論の部―一般的特色について――

戸坂潤

ひとり日本に限るわけではないが、特に現在の日本に於ては、含蓄ある意味での科学論が、多少とも進歩に関心を持つ社会人の溌剌たる興味の対象になっている点を、私は注目したい。近代日本の科学論の歴史は勿論決して新しくはない。特に社会科学乃至歴史科学に就いての科学論的反省は、叙述そのものにとっての日常不可欠な要点をなすので、夙くから注目されている(愚管抄の昔からあるには

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最近の犯罪の傾向に就て

野村胡堂

支那の詐偽、及び犯罪に関するいろいろな徴候を見ると、非常に緻密な組織になっている。 日本でも、徳川時代に詐偽のものを書いたものがあるが面白い。 近頃の日本の犯罪は、無技巧な野蛮な感じを窺える。国民性の粗雑な、むき出しの気持を暴露したものでうとましい。これは徳川時代にも辻斬りなどというものがあり、相手に対し怨みも何も無いものを犠牲にして、首をチョン切るというよ

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最近の菊池寛氏

豊島与志雄

最近の菊池寛氏 豊島与志雄 ――菊池君は屡々瞬きをする。人の云った言葉に対して、自分の云った言葉に対して、または周囲の事物に対して、心のうちに何等かの愛情が動く時、あの眼鏡の奥の、小さな底深い可愛いい眼が、ぱっぱっと瞬きをする。一体、人の感情の動きは、口許の陰影や、頬の筋肉や、顔の色や、眼の輝きなどに、現われることが多いものであるが、菊池君に於ては、最も多く

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上田敏

月 上田敏 むかしより月をめづる人多し。あるは歌に詠じ、あるは文に属し、語をつくして、ほめたゝふ。されど如何なる月をか、いとよしとするにやあらむ。いまだ定まりたる、言をきかず。人々おのがじゝ、好むところあれば此あらそひ、恐くは永劫つきじ。 兼好のほふしは云へり「望月の隈なきを、千里の外までながめたるよりも、暁ちかくなりて待ち出でたるが、いと深う青みたるやうに

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ビルヂングと月

牧野信一

酒が宴の途中で切れると、登山嚢を背にして、馬を借りだし、峠を越えて村の宿場まで赴かなければならない。――私達はついこの間うちまで、そんな山中の森かげでたくましい原始生活を営んでゐた。冬のはじめから春にかけての一冬であつた。 今、私は都の中央公園の程ちかくにあるアパートの六階の一室で、窓から満月を眺めながら四五人の友達と雑談に耽つてゐる。 「が、何時も僕は運が

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お月さまいくつ

北原白秋

お月さまいくつ 北原白秋 お月さまいくつ。 十三七つ。 まだ年や若いな。 あの子を産んで、 この子を産んで、 だアれに抱かしよ。 お万に抱かしよ。 お万は何処へ往た。 油買ひに茶買ひに。 油屋の縁で、 氷が張つて、 油一升こぼした。 その油どうした。 太郎どんの犬と 次郎どんの犬と、 みんな嘗めてしまつた。 その犬どうした。 太鼓に張つて、 あつちの方でもど

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お月さまと ぞう

小川未明

正ちゃんと よし子さんが、ごもんの ところへ たらいを だして、水を いれると、まんまるな 月の かおが うつって、にこにこと わらいました。 「さあ、わたしを よく みて ください。」 と、月が いいました。 「大きな お月さまね。」 と、よし子さんが よろこびました。 「あの くろいのが うさぎかしらん。」 と、正ちゃんが あたまを かしげました。 「ほ

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月かげ

豊島与志雄

月かげ 豊島与志雄 四月から五月へかけた若葉の頃、穏かな高気圧の日々、南西の微風がそよそよと吹き、日の光が冴え冴えとして、着物を重ねても汗ばむほどでなく、肌を出しても鳥肌立つほどでなく、云わば、体温と気温との温差が適度に保たれる、心地よい暖気になると、私は云い知れぬ快さを、身内にも周囲にも感じて、晴れやかな気分に包まれてしまった。思うさま背伸をしてみても、腕

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月あかり

牧野信一

このごろ私は、ときどき音取かくからの手紙(代筆)を貰ふので、はぢめてその音取といふ苗字を知つた次第でありますが、それまではその人の姓名は怒山かく――かとばかりおもふて居りました。ところが怒山といふのは、その人の村の名称だつたのです。左う云へば人々は、その人のことを怒山のおかくと称んでゐたのに気づきました。また、おかくに限らず町の人達は、それらの村の人々を区別

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月あかり

仲村渠

青い おほきい船にのつてゆかう。 ほんとうに痩せてしまつたぼくの肩 あたらしい紺飛白ばかり匂ひがたかいよ。 月あかりは胸から背なへぬけてしまつた ほそながい影ひとつ ぼくのうしろへ映つてゐやしない。 たゞ青くつて しづかな航海はほんとうにこころぼそい 楽隊ずきのペンギン鳥が氷の島に 月のしたに並んでゐたつて 陽気な唄も 銀笛ひとつ持ちあはしてはゐないのさ。

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月とあざらし

小川未明

北方の海は、銀色に凍っていました。長い冬の間、太陽はめったにそこへは顔を見せなかったのです。なぜなら、太陽は、陰気なところは、好かなかったからでありました。そして、海は、ちょうど死んだ魚の目のように、どんよりと曇って、毎日、毎日、雪が降っていました。 一ぴきの親のあざらしが、氷山のいただきにうずくまって、ぼんやりとあたりを見まわしていました。そのあざらしは、

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月下のマラソン

牧野信一

……去年の春だつた。七郎は一時逆車輪を過つて機械体操からすべり落ち、気を失つた。 ふと吾に返ると沢田が汗みづくになつて自分を背負つてゆく。紅く上気した沢田の頬に桜の花が影を落してゐた。――その儘又沢田の背中で気が遠くなつて、病院の一室に、心配さうに凝と自分の顔を瞶めて居る沢田を見出したまでは、七郎は何にも知らなかつた。 同じ年の秋、T中学と対校マラソンが催さ

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月世界競争探検

押川春浪

月世界競争探検 押川春浪 博士捜索隊の出発 明治四十年十月十日の東京新聞は、いずれを見てもまず読者の目を惹いたのは、一号活字で「恋の競争飛行船の月界探検」と表題をだし、本文にも二号沢山の次のごとき、空前の記事であった。 「今より凡そ半年以前即ち今年五月一日を以て、東京大学教授篠山博士が月界探検のため自ら発明せる飛行船に乗じ助手一名とともに吾が地球を出発せる事

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月は中天に

中野鈴子

土も凍る夜 友と二人 炭のない部屋にねむろうとしている われらの「戦旗」がいま 二三の女の手にカギが渡され 必死のこぶしを 彼らの靴先が踏みくだこうとしている 友の夫 わたしの兄たち いく百の前衛は牢や いく千の兵士は満洲の戦場に狩り出され 友と二人 破れた雨戸の部屋にねむろうとしている ガラスの窓に月が冴えて光る 月は中天に輝々として ●図書カード

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