Vol. 2May 2026

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特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ

喜田貞吉

私はただ今添田地方局長から御紹介になりました喜田貞吉でございます。本日特殊部落改善救護の事に御熱心な諸君のこの御集まりの席へ出まして、所謂特殊部落の事に関し、不束かなる研究の一斑を述べさせて戴くの機会を得ましたのは、私にとってまことに光栄であり、かつまた幸福であることと存じます。 大体私は日本の古代史を専門に研究致している者でございまして、その研究上から、日

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特殊部落の犯罪

豊島与志雄

特殊部落の犯罪 豊島与志雄 一 「久七、お前が好きな物持って来ただよ。」 晴々しい若い声と共に、表の戸ががらりと引開けられた。 とっつきの狭い土間、それから六畳ばかりの室、その室の片隅に、ぼろぼろの布団の上へ、更に二枚の蓆をかけて寝ていたのを、むっくり上半身だけ起してみると、引開けられた四角な明るみから、つるが飛び込んで来た。眼をぱちくりやってると、鼻先へ徳

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「特殊部落研究号」発行の辞

喜田貞吉

「特殊部落研究号」は何が為に発刊せらるるか。余輩がさきに同好諸氏に向って、我が特殊民に関する報告を求むべく送致せる依頼書は、ほぼその趣意を述べ尽せりと信ずるが故に、まず左にこれを掲載すべし。 特殊部落の解放に就きて敬告 拝啓。ますます御多祥奉慶賀候う。さて小生義多年日本歴史地理学会の経営に参与仕り、雑誌「歴史地理」の誌上に於いて、広く斯学に関する研究を発表致

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特殊部落と細民部落・密集部落

喜田貞吉

従来普通に特殊部落と云っておった我が同胞中の或る部族のことを、近ごろ内務省あたりでは、細民部落といっている。細民とは貧乏人の事である。なるほど特殊部落には貧乏人が比較的多いから、その多数についてこれを細民部落というのも、あながち理由のないことではないが、その実この部落にも細民でないのが少くなく、所謂特殊部落以外にも真に細民部落と呼ぶべきものが多いのであるから

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特殊部落の言語

喜田貞吉

特殊部落の人達の口にする言語は、その付近の普通部落の言語と幾らか違ったところがある。そしてやや遠く離れた所であっても、他の同じ仲間の言語とは似ている場合が多い。例えばサ行の音もしばしばタ行に誤ったり、ダ行の音をしばしばラ行に誤ったりすることは、よく耳に立つところである。浪人をドウニンと云ったり、雑誌をダッシと云ったりなどする。六条村年寄の留書を見ると、辻子の

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特殊部落と通婚問題

喜田貞吉

旧幕時代には、エタ非人と普通民との通婚は、国法の禁ずるところであった。これを犯して処罰された実例は別項「エタに対する圧迫の沿革」中に述べておいた。今や国法上に於ける差別は全然撤廃せられて、所謂特殊部落と普通民との間の結婚は、自由に行われて然るべき筈である。また事実に於いてそれが行われている場合もある。「遠州奇聞老人報告」の地方の如きその最も著しいもので大正六

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特殊部落ということについて まず部落としての集団的取扱いを廃せよ

喜田貞吉

余輩がさきに「特殊部落研究号」(本誌二巻一号)を発行して、いわゆる特殊部落なるものの由来沿革を明らかにし、彼らが決してことに疎外排斥せらるべき性質のものにあらざる所以を説明すべく試みた事は、読者諸君の今なお耳目に新たなることと信ずる。当時紙数の制限と、編纂期日の束縛とによって、説いて委曲を悉くす事能わず、研究またすこぶる不十分で、後の訂正増補を要すること少く

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ドレントン・デン特派員の冒険 01 第一回 黄蛾

ホワイトフレッド・M

ドレントン・デンが突っ立ってじっと見つめる先に、キューバ海岸があり、炎が点々とちらついていた。夜の帳の下には腐敗と退廃が隠れている。猫は相変わらずネズミをもて遊んでいるが、ひとはとっくに風景に飽きてしまった。そんなことなど欧州にとってはどうでもよい。小麦が一八四〇年代豊作であり続ける限り。 だがドレントン・デンにとって重要だった訳は、自分が有名な従軍記者であ

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ドレントン・デン特派員の冒険 02 第二回 赤い斑点

ホワイトフレッド・M

やせ細った褐色の手はぼろきれのようにしおれ、その手でドレントン・デンが飲んだキニーネは普通の人なら発狂する。 デンが歯を食いしばりながら、 「マダガスカルへ誘い込んだ男に破滅を。従軍記者で連れてきたくせに、ろくな戦争もなければ、記事を送る機器すらない。熱病にかかったら、平然と海岸へ送り返せだと」 レバ大尉が案じてぶるった。ドレントン・デンをパリから誘い、タマ

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ドレントン・デン特派員の冒険 03 第三回 放火団

ホワイトフレッド・M

ドレントン・デン特派員がニューヨークポスト紙の編集室へぶらりやってきた。両手をノーフォークジャケットに突っ込み、口端に巻煙草を噛み、捨てる気などさらさらない。 相手のお偉方は短い煙管をくわえ、上着もチョッキも着てない。でもペリグリン・プライド編集長は大物だ。いつかは社長になれるかも。だが、好きなのはこの世で一番洗練された新聞を牛耳ることだ。 「やあ、戻ったか

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ドレントン・デン特派員の冒険 04 第四回 灰

ホワイトフレッド・M

「獲物の山分けには間に合ったが、銃撃戦には遅すぎたな」 とデンが言った。 デンの指し示す先に恐ろしい光景が、相棒のハウスマンの前にあった。敏腕記者デンはかつてキューバ取材でちょっぴり残酷な場面を目撃したけど、身の毛がよだつのも無理はない。一方の相棒のハウスマンは草ぶき小屋の陰に倒れ込んでいた。大きな手足も今や単なる飾りに過ぎない。 ハウスマンがあえいだ。 「

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ドレントン・デン特派員の冒険 05 第五回 巨大純白蛾

ホワイトフレッド・M

本件は謎と冒険の臭いがする。そういうことならドレントン・デン特派員が準備万端だ。シャズ山の森でぶらぶらして、当てのない迎え便を待つよりずっといい。 連れのグラスゴウという男は、奥地貿易に従事し、たったいま冒険旅行から帰って来たばかりだった。 「ここは中央アフリカの裏口だ。ノックの必要はない。君、はいるかい」 とグラスゴウ。 「珍品が手にはいったのか」 グラス

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犂氏の友情

久生十蘭

犂氏の友情 久生十蘭 一 山川石亭先生が、蒼い顔をして入って来た。 「どうも、えらいことになりました」 急々如律令といったていで椅子に掛けて、ぐったりと首を投げ出している。 スパゲティを牛酪で炒めている最中で、こちらも火急の場合だったが、石亭先生の弱りかたがあまりひどいので、肉叉を持ったまま先生のほうへ近づいて行った。 「先生、どうしました。ひどく蒼い顔をし

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犠牲者

平林初之輔

犠牲者 平林初之輔 一、小さな幸福 中学の課程すらも満足に了えていない今村謹太郎にとっては、浅野護謨会社事務員月給七十五円という現在の職業は、十分満足なものであった。自分のような、何処といって取柄のない人間を、大金を出して雇ってくれている雇主は世にも有り難い人であると、彼はいつも心から感謝していた。 彼は、それだけの給料で、ささやかながらも、見かけだけは堅牢

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正岡子規

犬 正岡子規 長い/\話をつゞめていふと、昔天竺に閼迦衛奴国といふ国があつて、そこの王を和奴々々王といふた、此王も此国の民も非常に犬を愛する風があつたが、其国に一人の男があつて王の愛犬を殺すといふ騒ぎが起つた。其罪でもつて此者は死刑に処せられたばかりで無く、次の世には粟散辺土の日本といふ嶋の信州といふ寒い国の犬と生れ変つた。ところが信州は山国で肴などいふ者は

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三遊亭金馬

犬は三日飼うと三年恩を忘れないというが、犬は好きで十二、三歳頃、本所相生町の経師屋の伯父の家に奉公している時分に、雑種の犬を一匹拾ってきて伯父に叱られたことがある。私が三度の御飯を一膳ずつ少なく食べてこの犬にやりますから飼ってやってください、と無理に頼んでおいてもらった。 その頃、本所から四谷箪笥町、芝片門前、三田の赤羽橋辺まで襖を積んだ車を引いて使いにやら

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島崎藤村

此節私はよく行く小さな洋食屋がある。あそこの鯛ちり、こゝの蜆汁、といふ風によく猟つて歩いた私は大きな飲食店などにも飽き果てゝ、その薄汚い町中の洋食屋に我儘の言へる隠れ家を見つけて置いた。青く塗つた窓際には夏からあるレエスの色の褪めたのが掛つて居る。十二月らしい光線は溝板の外の方から射し入つて、汚点の着いた白い布の掛つた食卓の上を照して居る。そこに私は下駄穿き

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田山花袋

犬 田山録弥 「馬鹿に鳴くね。大きな犬らしいね」Bを見送りに来たMが言ふと、すぐ傍の籐椅子に腰をかけてゐたT氏は、 「H領事の犬だらう? 先生方も今日立つ筈だからね」 その犬の悲鳴する声は、甲板の下のハツチのあたりから絶えずきこえて来た。小さな箱の中に入れられて、鉄の棒の間から鼻を出したり口を出したりして、頻りに心細がつて鳴いてゐるのであつた。 「Hさん、何

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正岡子規

○長い長い話をつづめていうと、昔天竺に閼伽衛奴国という国があって、そこの王を和奴和奴王というた、この王もこの国の民も非常に犬を愛する風であったがその国に一人の男があって王の愛犬を殺すという騒ぎが起った、その罪でもってこの者は死刑に処せられたばかりでなく、次の世には粟散辺土の日本という島の信州という寒い国の犬と生れ変った、ところが信州は山国で肴などという者はな

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フランダースの犬

ド・ラ・ラメーマリー・ルイーズ

ネロとパトラッシュは、この世で二人きりでした。 彼らは、実の兄弟よりも仲のよい大の親友でした。ネロは、アルデンネ生まれの少年でした。パトラッシュは、大きなフランダース犬でした。どちらも年は一緒でした。けれども、ネロはまだ若く、パトラッシュはもう年寄りでした。彼らは生きている間、ほとんど一緒に暮らしていました。どちらも両親を亡くし、非常に貧しく、同じ人の手で養

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フランダースの犬

ド・ラ・ラメーマリー・ルイーズ

ネルロとパトラッシュ――この二人はさびしい身の上同志でした。 ふたりともこの世に頼るものなく取り残されたひとりぼっち同志ですから、その仲のいいことは言うまでもありません。いや、「仲がいい」くらいな言葉では言いあらわせません。兄弟でもこれほど愛し合っている者はまずないでしょう。ほんとにこれ以上の親しさはかんがえられないほどの間柄でした。しかも、ふたり、と言って

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やどなし犬

鈴木三重吉

やどなし犬 鈴木三重吉 一 むかし、アメリカの或小さな町に、人のいい、はたらきものの肉屋がいました。冬の半の或寒い朝のことでした。外は、ひどい風が雨を横なぐりにふきつけて、びゅうびゅうあれつづけています。人々は、こうもりのえにかたくつかまりながら、ころがるようなかっこうをして、つとめの場所へ出ていきます。肉屋は、店のわかいものたちと一しょに、かじかんだ手で、

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プールと犬

槙本楠郎

公園の中の子供プールには、朝八時ごろから、もう泳ぎがはじまつてゐました。 そんなに早く来る子は、みんな男の子ばかりで、たいてい威勢のいゝ、黒いふんどしをしめてゐました。どんなに深いところでも、やつと一メートルぐらゐしかないので、あんまり奇抜な泳ぎは出来ません。それに、面白い遊びをしようにも、まだ見物してくれる者が来てゐないのです。 黒いふんどしの子供たちは、

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こま犬

岡本綺堂

こま犬 岡本綺堂 一 春の雪ふる宵に、わたしが小石川の青蛙堂に誘い出されて、もろもろの怪談を聞かされたことは、さきに発表した「青蛙堂鬼談」にくわしく書いた。しかしその夜の物語はあれだけで尽きているのではない。その席上でわたしがひそかに筆記したもの、あるいは記憶にとどめて書いたもの、数うればまだまだたくさんあるので、その拾遺というような意味で更にこの「近代異妖

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