長塚節 · 일본어
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원문 (일본어)
○「歌よみに與ふる書」といふのは十回にわたつたのであつたが、自分にはいかにも愉快でたまらないので丁寧に切り拔いておいて頻りに人にも見せびらかした。偶々これに異議を挾むものでもあれば其人がいかにも惡らしくつて溜らぬ位であつた。その頃大分「日本」紙上の歌論は喧びすしかつたが、他の歌よみ專門の連中はうんだとも潰れたとも云はない。たまになぜ默つて居るのだと人から揶揄はれても自分は歌よみではないといふやうな遁辭を設けて尻込する弱蟲の中で盛に先生に張合つて居た春園といふ人が、今日吾々と行動を共にして居る伊藤左千夫君であるといふことは更に思ひ掛けやう筈もなかつたのである。さうして此の如く眞正面に立つて喧嘩腰になつて居た左千夫君がどうして先生の門に趨いたか、それは後にいふ可き折もあることと思ふからいはない。兎に角その時分は日として歌に就ての議論が「日本」に出ないことがない位であつたから、殆んど半分は了解出來ないといつていゝ程であつたにも拘らず、待ち遠しく讀んで居たのである。それから「人々に答ふ」といふ標題で出たのがいかなる難問に逢遇しても、極めて明快に極めて容易に解説されたが、いかにも心持がよくつて今
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長塚節
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