大町桂月 · 일본어
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원문 (일본어)
北條より一ノ宮へ 大町桂月 一 人形茶屋 安房北條の海岸に、家を擧つて寓居すること凡そ一箇月。那古に遊び、船形に遊び、洲崎に遊び、鷹ノ島に遊び、沖ノ島に遊び、手ぐり網の船をさへ放ちて、菱花灣上、到る處に我が遊蹤を印しけるが、取りわけて一つ我眼にとまれるものあり。人形茶屋是れ也。 柏崎の海岸にありて、鷹ノ島と相對し、四阿の如きものに壁を付けたるが、屋根の上の中央に、木製の人形の面を置く。面の長さ二尺餘り、眞白に塗り、髮を丁字髷にす。聞く、これ主人自から作れるものなり。茶屋も亦主人自から工夫して建築せる所に係る。この主人、工匠を好み、細工道具を手にして居りさへすれば、終日厭くことを知らず。爲に商賣のさはりになるとて、細君に叱らるゝこと少なからず。人形の面の如きも、細君に隱して、こつそり細工すること二年にして出來上りたるものなりとかや。技の巧拙は問はず、其熱心と根氣とは實に感心也。而して人形茶屋の名を博して、遊客の注意を惹ける點より見るも、決して細君の叱るが如き徒勞にはあらず。殊に其名利を超脱して細工に優遊せるは、今の世の藝術家にも其比少なかるべし。 二 天幕の一夜 五六人臥するに足るだけの
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