菊池寛 · 일본어
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원문 (일본어)
高等学校に入学すると間もなく教室で、自分の机の直ぐ傍に顔のやゝ赤い溌剌たる青年を見附けた、その青年はASAKAと云ふ字を染めぬいた野球のユニホームを着て居たので、少からず我々を駭かしもすれば、笑はせもしたものだ、さうした稚気がその頃の久米には可なりあつた。其処がまた久米の可愛い所ではあつたが。 間もなく久米はそのユニホームを脱いだ事は脱いだが、そのユニホームのお蔭で二三度野球部の選手達の為に、運動場へ引きずり出されて練習をやらされてゐるのを見た事がある。 その頃から久米は天性の才気とその野次性と茶気との為に、教室でなくてはならぬ愛嬌者になつてしまつて居た。 久米の教室に於ける機智や頓才は幾度我々を欣ばしたか分らないが、今迄も忘れないのは独逸語の時間に久米が独逸語の何とか云ふ字(古い鉄砲の名)を、「種ヶ島」と訳したので皆の大喝采を博した事である。 その頃に於ける久米の印象と云へば、沢山あるが、何でも芝居に熱中して居た頃の事、ある晩久米と一緒に中洲の真砂座へ行つた、馬鹿に閉場が遅くて電車通に出た頃は赤が通つてしまつた後であつた。で仕方なく本郷迄テク/\歩いて来たが、学校へ辿りついたのは一時
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