岸田国士 · 일본어
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원문 (일본어)
舞台は麺麭屋の店に続いた茶の間であるが、正面は障子の心もちにて全体に白幕。――プロセニウムに近く、炬燵に向ひ合つて、文六とおせい。――極度の不安。 家具類は置く必要なし。――夜である。 文六は、独酌で盃を傾ける。もう、大分酔ひがまはつてゐる。 おせいは、時々袖を眼にあてる。 天井裏で、ゴトンといふ音。二人――殊に文六は、水をひつかけられたやうに首を縮める。二人は、笑ひもせず、顔を見合はす。 文六 廉太のやつ、一体、何処へ行つてやがるんだらう、今ごろまで……。 (沈黙) おせい ほんとなんでせうかね、一体、地球がつぶれるなんて……。 (沈黙) 文六 (頤で二階を指し)おちかは、もう呼ばんでいゝか。おせい いゝぢやありませんか。どうせ今夜限りの命なら、一つ時でも、先生のそばに……。文六 それがいゝことかどうか、おれにはまだわからん。 (遠くの方から賑やかな楽隊の音がだん/\はつきり聞えて来る。群集の歌ひ喚く声。やがて、正面の白幕に一団の人影が映る。舞踏者の群れである。男女の入り乱れ、踊り狂ふ光景が暫く続く) 文六 (独言のやうに)また始まつたな。おせい (これも独言のやうに)
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