ホワイトフレッド・M
ホワイトフレッド・M · 日语
ホワイトフレッド・M · 日语
首段预览
原文 (日语)
カリバッドの藩王が当分、ジョルマイン・ストリートに逗留中だ。あすウィンザー城の定例晩餐会に出席するよう命じられている。その間ホテルを事実上、借り切った。 道徳なんて藩王にはない。今までどんな場合も必要なかった。でも金持ちだからインド商会は、ちやほやした。 インド商会の目下の関心は、この高名な藩王からの分け前、例えば領土とか、人夫とか、ダイヤモンドだ。だからウィンザー城で会って、話を詰める算段だった。 一方の浅黒い藩王は片目でウィンク。局面の情勢は十分承知の上だ。なにしろ、カリバッドに専用演芸場まで持っている身だから。 ちなみにこのナナ・ラウ藩王以上にひどい悪党はこの世に存在しないと言ってもよかろう。若い頃の経歴を知る者はほとんどいない。完璧な英語を話し、競走馬血統の知識は通り一遍じゃない。 ナナ・ラウ藩王が一人で夕食を食べ終えた。二本目の煙草に火をつけた時、召使いが入室して告げた。 「お客様が下でお待ちでございます」 珍しく寛大に、藩王が目通しを許した。 客人がはいり、お辞儀して、扉を閉めた。 「殿下、私はウィルフレッド・ボーンと申します」 藩王がこっくり。好印象を与えた。洗練された服
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