江戸川乱歩 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
ある日、しょうねんたんていだんのぽけっと小ぞうは、ひとりで、さびしいのはらをあるいていました。 ぽけっと小ぞうは、小がっこう四ねんせいですが、ようちえんのせいとみたいにからだが小さくて、ぽけっとにでもはいりそうだというので、こんなあだながついているのです。 のはらには、はやしがあって、そのむこうに、りっぱなようかんがたっていました。 大きな三がいだてのいえです。 ぽけっと小ぞうは、そのようかんが、あまりへんなかっこうをしているので、そばまでいってみました。このへんにはいえがなく、このようかんだけが、ぽつんとたっているのです。 その、れんがのへいのそとをあるいていると、どこからか、「きゃあ」というさけびごえがきこえてきました。 びっくりして、あたりをみまわすと、ようかんの三がいのまどが、一つだけあいています。 十ぐらいの女の子が、そこからからだをのりだすようにして、たすけをもとめていました。ぽけっと小ぞうは、すぐ、ぽけっとから小がたのぼうえんきょうをとりだして、目にあてました。 この小さいぼうえんきょうは、しょうねんたんていだんの七つどうぐの一つで、いつでももちあるいているのです。ぼうえ

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