片山広子 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
雄心や花ふみにじりわか芽つみほゝゑむすべは知らずあらなむ ふと行きてかへらぬ人よ掌をすべりて消えし玉ならなくに 身の秋にしのぶも悲し日陰草小さく咲きて散りし花はも 天つ世の魂の足音のきこゆらしゆめの国ゆくあかつきの時 思ひなゝあらそひもなき後の世は唯いとまあり眠る人のみ つばさ破れ落ちしはやぶさやけ砂にうなじやかせて遠き空見る うつくしき青葉の岡の殿づくり饑ゑし百人つちはこぶらし 花散りし胸の園生の垣ゆれて道行く人となりにける君 ますらをはつかれつゝみてよき妻のつかはれ人となりにけるはや 朝の風四里の麦生の波越えて多摩の川辺に人たづね行く ●図書カード
片山広子
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