木村荘八
木村荘八 · 日本語
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木村荘八 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
私事に傾くとすれば恐縮するが、今となつては強ち「私事」でもなく、これも「東京世相」の一つの波の色と化つてゐることだらう。 いろは牛鳥肉店 図は牛肉店「いろは」第八支店の、そこで僕の生育した家の正面を写すものであるが、図の向つて左、家の片影に遠見に走るところが、元柳町の、芸妓じんみちになるところで、家の前面に数本の梧桐が立つてゐる。この梧桐については別の文中に云つた。図の右端のガス燈のあるところが、元、「フラフ」のあつたところである。こゝから右へ居流れて、いつも客待ちの人力車夫が屯ろしてゐた。 家の大屋根から母屋への境界に、恰も軍艦の胴腹のやうにゑぐれたしきりが出来てゐるのは、家を西洋館まがひに見すべく、木のくり型とトタンでこの蛇腹やうのものを添へたわけで、このゑぐれたところに大字で右から「第八支店いろは牛鳥肉店」と横流しにペンキで書いてあつた。(図はこれの書き直しの時の有様でもあらうか、原図は明治四十年ごろの写真である。)「いろは」だけが赤がきだつたらう。 「いろは」或は「牛鳥」が赤字だつたこと、殊に「牛」の字と赤との関係は、これはいろは以前の牛肉店以来一つの慣習としてさう行はれたこと
木村荘八
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