グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール
グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール · 日本語
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グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
ある夏の朝のことです。ちびの仕立屋さんが窓ぎわの仕立台にむかって、いいごきげんで、いっしょうけんめい、ぬいものをしていました。 すると、ひとりのお百姓さんのおかみさんが通りをやってきて、 「じょうとうのジャムはどうかね、じょうとうのジャムはどうかね。」 と、よばわりました。 この声が、ちびの仕立屋さんの耳に、いかにも気持ちよくひびいたのです。それで、仕立屋さんは小さな頭を窓からつきだして、よびとめました。 「ここへあがってきてくれよ、おかみさん、その荷がからになるぜ。」 おかみさんはおもいかごをかかえて、階段を三つあがって、仕立屋さんのところへきました。そして、いわれるままに、ジャムのつぼをのこらずあけてみせました。仕立屋さんはそのつぼをみんなしらべて、いちいちもちあげては、鼻をくっつけてみました。そのあげくのはてに、こういいました。 「よさそうなジャムだね、おかみさん。四ロート(一ポンドの約三十分の一)ばかりはかっておくれ。なに、四分の一ポンドぐらいあったってかまやしないよ。」 たくさん買ってもらえるとばかり思っていたおかみさんは、仕立屋さんのくれというだけをはかってわたしましたが、
グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール
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