グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール
グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール · 日本語
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グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
ある商人が、市へ行きました。うまく商売をして、もっていった品物を、みんな売ってしまいました。おかげで、さいふは金貨やら銀貨やらで、いっぱいにふくらみました。 商人は、日の暮れないうちに、家へ帰ろうと思いました。そこで、金貨をいれた旅行かばんを馬にのせて、でかけました。お昼になり、商人は、とある町でひとやすみしました。やがて、またでかけようとすると、その店の下男が、商人の馬をひいてきて、 「だんな。左の後足の金靴の釘が、一本ぬけていますよ。」と、いいました。 「いや、ぬけていたってかまわんよ。これから、まだ六時間ばかり乗っていくんだが、そのあいだぐらいは、金靴も落ちはしないだろう。わしは今、いそいでいるんでな。」 と、商人は答えました。 商人は、お昼すぎにも、また、馬からおりてやすみました。馬にも、えさをやらせました。 すると、その店の下男が、商人のいる部屋にはいってきて、いいました。 「だんな。あの馬の左の後足の金靴が、とれていますよ。鍛冶屋へつれていきましょうか。」 「いや、とれていたってかまわんよ。まだ、二、三時間は乗っていかねばならんが、そのくらいは、金靴がなくてもだいじょうぶだ
グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール
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