グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール
グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール · 日本語
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グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
あるところに、くつ屋さんがおりました。自分がわるいことをしたわけでもないのにとにかくお金がなくて、一足のくつを作るだけの皮しかもう残っていません。ある夜、あくる朝に仕立てようと皮を裁ち切っておきました。心根のよい人でしたから、ひそやかにベッドで横になりながら、おいのりをとなえつつ、ねむりに落ちます。朝になって、おいのりしたあとで、さて仕事に取りかかろうとすると、気づけば一足のくつはとうに仕上がり出来上がっていて、つくえにちょこなんと立てられているのです。びっくりたまげたその人は何とも言えずに、間近に見てみようと、くつを手に取りました。すばらしい出来のくつで、ぬい目も寸分まちがいなく、まるで、たくみの手になるもののよう。まもなく、お客さんがやってきましたが、もう大まんぞくでしたので、よけいにお金を支払ってくれました。つまり今度は二足分のくつが作れるほどの皮が買えたわけです。そして夜になって、あくる朝、気持ちも新たに仕立てようと皮を裁ち切っておきました。ところがその手はかからずじまい。というのも、起きたときにはもう出来上がっていたからで、お客さんにとっても申し分なし、お金がたんまりふところ
グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール
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