グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール
グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール · 日本語
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グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
あるおとうさんが、ふたりのむすこをもっていました。にいさんのほうはりこうで、頭がよくて、なんでもじょうずにやってのけました。ところが、弟のほうときたら、まぬけで、なんにもわからないし、なにひとつおぼえることもできないというありさまでした。ですから、弟の顔を見るたびに、だれもかれもこういうのでした。 「こういうむすこがいたんじゃ、おやじさんはいつまでたってもたいへんだなあ!」 こんなわけですから、なにかすることのあるときには、いつもきまって、にいさんがやらされました。けれども、ときには、おそくなってからとか、どうかすると夜中などに、なにかとってきてくれと、おとうさんからいいつかることもあります。そんなとき、墓地とか、あるいはどこかおそろしい場所をとおっていかなければならないようなばあいには、にいさんはいつもこうこたえました。 「いやだ、いやだ、おとうさん。そんなところへはいかないよ。ぞっとする。」 なぜって、にいさんはこわくてたまらなかったのです。また、夜など、炉ばたで身の毛のよだつような話がでますと、きいているものは「うわあ、ぞっとする」と、よくいいます。 弟はすみっこにすわって、じぶ
グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール
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