坂口安吾 · 일본어
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원문 (일본어)
諦らめアネゴ 坂口安吾 岡本綺堂「相馬の金さん」僕はこの有名な舞台を見たことがなく、読んだのだけれども、一場面が記憶に残つてゐる。芝居の一番終りのところで、金さんが上野の戦争に参加して刀をふりまはしたけれども一向に効なく敗戦、金さんは山から逃げだしてくる。金さんの恋人に常盤津だか何かの師匠があつて、金さんの身の上を心配して戦場の近くまで探しにくると、落ちてくる金さんとバッタリ出会つた。金さんは深傷で逃げ延ることが出来ないから切腹するといふ。友達に介錯たのむ、といふので、よろしくなにがしの芝居があつて金さん結局切腹して芝居は終りとなるのであるが、戦場まで恋人を探しにくるといふ鉄火の常盤津のお師匠さんのくせに、金さんの切腹を押しとめ、傷は浅いよ、シッカリおしよ、とか、一緒に生き延びよう、とか、およそこの意味のことを一言も喋らぬのである。お師匠さんが何度となく繰返すセリフはたゞ一つ、ナサケないことになつたネエ、かう呟くばかり。イザ金さんが切腹となつて腹をおしひろげても、ナサケないことになつたネエ、金さんの首がポロリと落ちて、ナムアミダブツ/\。之にて幕となる。 僕がこの劇を読んだのは十年も昔
坂口安吾
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