末吉安持 · 日本語
全文
原文 (日本語)
君うつくしく幸ありと、
おもへば魂はくづるゝに、
なまじい罪は負ひつゝも、
君は死にきと眼を閉ぢて、
痩せたる胸を撫づるなり。
もとより心いつはらぬ
ふたりが恋のくちつけは、
法の父上母うへの
御国にゆりぬ、君はいま
むくろぞひとに委ねけめ。
されども君は人妻と、
整ひきよき妻がさね、
われ咽喉ぶえは裂きもすれ、
沸ぎる鉛は啣むとも、
えやは呼ぶべきわがつまと。
●図書カード
末吉安持
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