高村光雲
高村光雲 · 日本語
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高村光雲 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
木寄せのことを、ざっと話して置きましょう。 仏師に附属した種々の職業が分業的になってある中に、木寄師もその一つであります。これは材料を彫刻家へ渡す前に、その寸法を彫刻家の注文通り断ち切る役なのです。 正式の寸法の割合として、たとえば坐像二尺の日蓮上人、一丈の仁王と木寄せをして仏師へ渡します。結局、仏師が彫るまでの献立をする役です。これは附属職業の中でも重要なもので、それに狂いがあっては大変です。建築でいえば立前だから立前が狂っていては家は建たぬわけ、木寄師がまずかった日には仏師は手が附かぬというのです。 木寄師の仕事はこのほかに天蓋の鉢、椅子、曲、須弥壇、台坐等をやる。なかなか大変なものである。 それから、仏師塗師、仏師錺師等いずれも分業者である。江戸ではその分業が一々際立って、店の仕事が多忙しいとまでは行かないが、中古から(徳川氏初期からを指す)京都の方では非常に盛大なものであった。寺町通りには軒並みに仏師屋があってそれぞれ分業の店々がまた繁昌をしている。中古の(前同意義)仏師の本家は此所でありました。 京都には、由来寺々の各本山がありますので、浄土とか真宗とか、地方の末寺の坊さんが
高村光雲
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