富永太郎
富永太郎 · 日本語
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富永太郎 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
立ち去つた私のマリアの記念にと 友と二人アプサントを飲んだ帰るさ 星空の下をよろめいて、 互の肩につかまりあつた。 ――もうあの女に会へないと決まつたときは 泣いたせゐで、俺は結膜炎に罹つたつけ。 ――さうさう、すると、眼を泣き潰したといふ昔話も まんざら嘘ぢやないかもしれない。 さるいかめしい黒塀の角を曲がつたとき 球をつくキユーの花やいだ響きに 見上げる眼にふと入つた 薔薇色の天井に張りわたした蜘蛛手の万国旗…… ●図書カード
富永太郎
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