野上豊一郎 · 일본어
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원문 (일본어)
エトナ 野上豊一郎 一 イタリアとシチリアの海岸は、どこへ行っても、南国らしい澄み透った空と紺碧の海があって、強烈な陽光が燦々と降り濺ぎ、その下に骨ばった火山系の山彙が変化の多い形貌で展開し、古い石造の家屋が密集したり、散在したりして、橄欖・扁桃・柘榴・ぬるで・いちじく等の果樹、或いは赤松・糸杉などの樹林が点綴し、葡萄が茂り草花が咲き出て、自然の装飾の濫費を感ぜしめられるが、その中でも最も強い印象を与えられて、いつも一番に思い出すのは、エトナを中心とするカターニアからタオルミーナへかけての海岸の美観である。ヴェズヴィオを背景とするナポリの海岸も美しいし、人によるとカプリの島の奇観を説き、アマルフィの勝景を挙げる者もあり、またヴェネチアの海もわるくはないし、国境を越えてニイスの付近も忘られぬものではあるけれども、恐らくエトナの麓の海岸は、それ等すべての美観を以ってしても遠く及ばないものと言えるだろう。 私たちはナポリから船で一夜を明かして、パレルモに上陸し、シチリアの島を不等辺三角形に一周して、シラクーザから汽車でその海岸を北上してタオルミーナに着いたのは六月八日(一九三九年)の夕方だっ
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野上豊一郎
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