萩原朔太郎 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
いろ青ざめて谷間をはしり、 夕ぐれかけてただひとり、 岩をよぢのぼれるの手は鋼鐵なり、 ときすべて液體空氣の觸覺に、 山山は茜さし、 遠樹に光る、 わが偏狂の銀の魚、 したたるいたみ、 谷間を走りひたばしる、 わが哀傷の岩清水、 そのうすやみのつめたさに、 やぶるるごとく齒をぬらす、 やぶるるごとく齒をぬらす。 ●図書カード
萩原朔太郎
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