萩原朔太郎 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
塔は額にきづかる、 螢をもつて窓をあかるくし、 塔はするどく青らみ空に立つ、 ああ我が塔をきづくの額は血みどろ、 肉やぶれいたみふんすゐすれども、 なやましき感傷の塔は光に向ひて伸長す、 いやさらに伸長し、 その愁も青空にとがりたり。 あまりに哀しく、 きのふきみのくちびる吸ひてきずつけ、 かへれば琥珀の石もて魚をかこひ、 かの風景をして水盤に泳がしむるの日、 遠望の魚鳥ゆゑなきに消え、 塔をきづくの額は研がれて、 はや秋は晶玉の死を窓にかけたり。 ●図書カード
萩原朔太郎
翻訳状況
待機中ログイン後に翻訳をリクエストできます。
よくある質問
Yes — completely free. This book is in the public domain, so Pagera offers the full text without payment or account requirement. Pagera is funded by advertising.
無料でご利用いただけます
会員登録なしですぐに読み始められます。さらに多くの書籍と機能は無料会員登録後にご利用いただけます。