萩原朔太郎 · 日本語
全文
原文 (日本語)
こほれる利根のみなかみに、
ひねもす銀の針を垂れ、
しづかに水に針を垂れ、
さしぐみきたる冬を待つ。
ああ、その空さへもうすくもり、
かみつけの山に雪くれば、
魚らひそかに針をのみ、
ま芝は霜にいろづけど、
ひとり岸邊に針を垂れ、
來らむとする冬を待つ。
●図書カード
萩原朔太郎
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