萩原朔太郎 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
手はえれき、 手はぷらちな、 手はらうまちずむのいたみ、 手は樹心に光り、 魚に光り、 墓石に光り、 手はあきらかに光る、 ゆくところ、 すでに肢體をはなれ、 炎炎灼熱し狂氣し、 指ひらき啓示さるるところの、 手は宙宇にありて光る、 光る金屬の我れの手くび、 するどく磨かれ、 われの瞳をめしひ、 われの肉をやぶり、 われの骨をきずつくにより、 恐るべし恐るべし、 手は白き疾患のらぢうむ、 ゆびいたみ烈しくなり、 われひそかに針をのむ。 ●図書カード
萩原朔太郎
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