フリーマンリチャード・オースティン
フリーマンリチャード・オースティン · 日本語
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フリーマンリチャード・オースティン · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
私はこの作品集のなかの作品を、「倒叙小説」と「直接小説」の二つに分けたが、この分類のしかたについては、一口いっとかなければならない。 もともと、推理小説というものは、興味の中心が知的であるという点で、ほかのいっさいの小説とちがうのである。むろん、推理小説のなかにも、感情だとか、劇的な行動だとか、ユーモアだとか、哀感だとか、恋愛だとかの要素はふくまれているだろうが、推理小説ではそんなものはアクセサリー的存在にすぎないので、よしんば、そんなものをかなぐりすてたとしても、本質的興味は、すこしも損われないのである。 では、推理小説で必要欠くべからざるものは、いったいなんであるかといえば、それは謎とその解決であって、それが賢明な読者に、知的体操とでもいうべき快感を味わわせるのである。 だが、その快感を味わわせるためには、推理小説はつぎの三つの条件をそなえていなければならぬ。 (一) その謎は、当らずといえども遠からずという程度に、読者にもすこしは解決できるように提出されなければならない。 (二) 探偵の口をかりて説明する作者の解決は、誰にでもうなずける、完全で、決定的なものでなければならぬ。 (
フリーマンリチャード・オースティン
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