フリーマンリチャード・オースティン
フリーマンリチャード・オースティン · 日本語
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フリーマンリチャード・オースティン · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
よい酒を送ってくれといって、それに相当する金を送ってきた人に、わるい酒を送る商人は、面とむかって非難されてもしかたがないどころか、ことによると、法律上の罪人になるかもしれない。それは、道徳的にいって、不愉快な同室者をさけるため、一等切符をかって一人おさまっている乗客のそばに、そのいやがる同室者をおしつける鉄道会社と同罪なのである。が、もともと、ハーバート・スペンサーも指摘したように、集団的良心というものは、個人的良心より、鉄面皮なものなのである―― ルーファス・ペンベリーはそう考えた。彼がそう考えたのは、汽車がメイドストン駅を発車しかけたとき、一人の粗野な逞しそうな男が、車掌に案内されて、彼の部屋にはいってきたからであった。彼がわざわざ高い料金をはらったのは、クッションの柔らかい座席に坐りたいからでなくて、なるべく自分一人きり、それが不可能なら、すくなくも感じの好い人と同室になりたかったからだった。ところが、その男がはいってきたため、それが二つともだめになったのである。彼は憤慨した。 その男は、彼の孤独の邪魔をしたばかりでなく、じつに傲慢無礼な態度をとった。汽車が動きはじめるやいなや、
フリーマンリチャード・オースティン
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