岸田国士 · 일본어
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원문 (일본어)
保根の家――八畳の座敷――机が二つ部屋の両隅に並んでゐる。 保根は一方の机に向つて、何か調べものをしてゐる。 野見は縁側に座蒲団を持ち出して日向ぼつこをしてゐる。 野見 この家もわるくはないが、折角、これだけの庭があるんだから、もう少しなんとかできないもんかな。せめて、季節季節の花だけでも欠かさないやうにするんだね。椿、躑躅、ぼけ、こんなもんなら、一株二十銭も出せば、臍までぐらゐのやつがあるよ。保根 ……。野見 おれはいろいろ考へて見てるんだが、君たちの生活には、もう少し変化があつていゝよ。それは、今にはじまつたことぢやない。君が毎日勤めに出てゐた頃からさうだ。朝きまつた時間に出て、晩きまつた時間に帰つて来るのはいゝさ。しかし、それが機械のやうに正確だと、少し退屈だよ。お互にね。もえ子さんにしてもさうだ。朝起きて晩寝るまで、立つてゐる時は割烹著をつけ、坐つてゐる時は指抜きをはめてゐる。なるほど、晩飯の時だけは、君も、もえ子さんも、やや人間らしい眼つきをしてゐるが、話と云へば、六分搗の米にはヴイタミンが多いといふことと、電車が混んで帯革を締め直すこともできなかつたといふことと、大家

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