漢那浪笛 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
常によく見る女なれど、 心の欲を云ひいでむ、 また、語るべき機会もなく、 胸もどかしく、過ぎゆくか。 実にも二人がその中は、 砕けちりしく花硝子―― 夕日の国の寂寥に、 絡みて沈む香の色。 せめては夢にその女と、 微笑つくる嬉れしさを、 ふかき思ひに抱きしめ、 無言の恋をくちづけむかな。

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