久保田万太郎 · 일본어
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원문 (일본어)
去年の大晦日である。 ――あなたも、いよ/\、来年は還暦ですね。 と、ある人にいはれた。 ――さうですね。 と、ぼくは、それに対して、人ごとのやうにこたへた。 ――だつて、さうなんでせう?……六十一におなりになるんでせう、来年?…… と、相手は、あきらかに、そのこたへに満足しなかつた。 ――数へ年ならね…… ぼくのこたへはしかし、どこまでも素つ気なかつた。 が、あとでこれを知つた、還暦あるひはホンケガヘリといふ奴は、生れた年のエトとおなじ年のエトのふたゝびまはつて来ることで、かならずしも、だから、その年齢の、満、未満にはかゝはらないのだといふことを…… ぼくはいま/\しくなり、さうか、それならと、すなはち、 着ぶくれの おろかなるかげ 曳くを恥づ といふ句をつくり、 年寒し うつる空より うつす水 といふ句をつくつて、みづから嘲り、これに“還暦とや”といふ“前書”をあたへた。……あとの句は、薄暮たま/\海岸橋をすぎ、しづかに海に入る滑川の冷めたい水のひかりをみたときできたのである。 * 海岸橋といへば、これも矢つ張、去年のことだつたが、海岸橋のそのすこしさきを停車場のはうへ切れた松並木
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久保田万太郎
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