蔵原伸二郎
蔵原伸二郎 · 日本語
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蔵原伸二郎 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
はからずも権威ある読売文学賞を受賞して驚くとともに、たいへんうれしく思つています。 もともと詩集『岩魚』(初版)は、飯能在住二十年を祝つてくれる意味で、飯能市の若い詩人たちが計画出版したものであります。だから、受賞などということは夢にも考えなかつただけに、ほんとうにうれしく思いましたが、全体の配列とか、バランスとかにあまりこだわらないで、なにげなく二十年も前の詩なども入れてしまつたことなど、受賞してみると、この不体裁をなんとも残念に思つています。これはまつたく私自身の落ち度で、もし『岩魚』が再版される機会があれば、その部分は除いて出版したいと思つております。 さて、もともと私のことを、世間では東洋的な詩人だと称していますが、決してそれに不服は申し上げませんが、私は特に東洋的な意識をもつて書いて来たのではなく、ただ自然な状態において、東洋的であり、日本的であることはきわめて当然なことであると思います。たとえば、ロダンやセザンヌがフランスの自然を愛し、また同時にフランス人であつたのと同じことではないかと思います。私は、これまでできる限りヨーロツパの詩論や詩も研究して来たつもりであります。と
蔵原伸二郎
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